ソナーの原理
潜水艦や水上艦船、はてはイルカやクジラなどの生物も利用している「ソナー」についての説明です。ソナーってなに?どんな原理なの?など気になる方は参考までに〜。
ソナーとは
ソナー(またはソーナー)というのは水中を伝わる音波を使って水中の物体を探知・捜索する為の装置のことです。軍事利用としては敵の潜水艦や水上艦船を探知することを目的として使用されます。
あまり知られないことですが「ソナー」という日本語は「Sound navigation and ranging」の頭文字をとった英語名称「SONAR」に基づいています。
海上自衛隊での呼称は昔から「ソーナー」で統一されています。
ソナーの原理
ソナーの原理はソナーの種類によって異なります。ソナーの種類は大きく分けてアクティブ・ソナーとパッシブ・ソナーの2種類あります。
アクティブ・ソナーの原理・特徴
- 音波を発して物体にあたって跳ね返ってくる音の時間差や方位から正確な距離・位置を探知する。
- 音を発しない敵であっても探知できる。
- 自ら音を発する為敵に発見されるリスクがある。
パッシブソナーの原理・特徴
- いわゆる水中での聴音機のこと。水中・水上の艦船が発する水中音を拾うことで位置を特定する。
- アクティブ・ソナーと違って自ら音を発しないので隠密性が保たれる。
- アクティブ・ソナーよりも測定の正確性に欠ける。
- 敵が音を発していない状態では役に立たない。