無制限潜水艦作戦とは

無制限潜水艦作戦についての解説です。潜水艦の戦争の歴史を語る上では欠かせません。

 

無制限潜水艦作戦とは

戦争状態の時に潜水艦が敵国の艦艇や船舶に対して、特に目標を限定せずに無警告で攻撃にでる作戦のことです。商船だろうが軍艦だろうがおかまいなしという攻撃される側としては非常に恐ろしい作戦です。

 

 

 

無制限潜水艦作戦の欠点

ただこの作戦は目標艦船への攻撃可否の判断に手間取られず、効率的に敵国に損失を与えることができるというメリットがある一方で、自国への反感を強め中立国まで敵に回してしまうリスクを抱えています。

 

実際ドイツは第一次世界大戦時に、対イギリスの戦争で中立国のアメリカ人にまで被害を与えてしまっています。アメリカ人の乗客が多数乗ったイギリスの豪華客船ルシタニア号を撃沈してしまったのです。

 

これを受けアメリカでは反ドイツ感情が高り、アメリカの参戦を恐れたドイツは一旦は無制限攻撃をやめています。

 

しかし戦局が思ったよりよくならないので結局また再開・・・。これがアメリカの参戦を決定づけてしまい、ドイツ敗戦の要因にもなりました。戦争を短期終結させる目的だったのですが、アメリカを過小評価しすぎていたのです。