潜水艦の内部構造・仕組み

潜水艦の構造と仕組みについてわかりやすく解説しています。どうして潜水艦は水圧で潰れないのか、その為の構造や仕組みはどうなっているのか。興味がある人は是非!

 

水圧で潰れない理由

潜水艦は時には深度1000m近い深度までの潜航することもあります。水中というのは深くなればなるだけ水圧がかかりますから、そこまでの深度となると並みの中空の物体では水圧の影響で押しつぶされていきます。

 

そうならない為に潜水艦は超高張力鋼の耐圧殻(戦車に使われるようなもの)が設けられており、強大な水圧に耐えられるようになっているのです。

 

 

 

内部の構造・仕組み

また耐圧殻は内殻と外殻の二重構造になっています。内殻は円筒形または球形になっており、どこから圧力がかかってもそれを均等に分散する仕組みになっています。だから潰れないのです。

 

形状について

潜水艦というのは大抵細長い形をしていますが、これは水中や水上での高速航行を可能にするためです。この機動性能を上げようとするとどうしても耐圧殻の強度をある程度犠牲にする必要があり、潜れる深度もそこまで深くありません。(シーウルフ級、ヴァージニア級原潜が700m程度といわれている)

 

より深く潜る為には・・・

「しんかい6500」みたいな深海探査船が6500mも潜れるのは、高速航行のために耐圧殻の強度を犠牲にする必要がないためです。戦闘行動をとる必要がなく、ひたすら深く潜る為に構造を単純化できるのですね。

 

深海探査船の外見を見てもらえれば分かる通り、丸っこいかわいい形をしていて人員スペースも非常に狭くなっているのがわかると思います。