潜水艦の電池容量
世界で主流の通常型潜水艦はバッテリによって駆動しています。今回はそのバッテリーの欠点や容量のこと、今後の展望などについてのお話です。
バッテリ駆動のデメリット
ただバッテリ駆動というのは定期的にエンジンを動かして充電する必要があります。
またエネルギーが有限なので余計な電気は使えない、スピードが出せないなどの欠点があり連続運航は3日程度が限界といわれています。
エネルギーが有り余っている原子力潜水艦に発見された場合逃げ切ることがまず不可能です。
容量を増やすには
連続運航の時間を延ばすには蓄電量を増やさなければなりませんが、そうなるとバッテリを大きくしなければなりませんが潜水艦の大きさにも限界があります。
なので大きさは変えずに連続航行時間を増やすには。定期的に浮上またはシュノーケル潜航にてバッテリーを充電する必要があるのです。
日本は通常動力型潜水艦しか保有していませんので、主な任務はチョークポイント※での待ち伏せになります。
チョークポイント:戦略上重要な水上交通路のこと。
新しいバッテリーの開発
近年はリチウムイオンバッテリーの導入が進められていて、リチウムイオンバッテリーは主流である鉛蓄電池と比較して単位重量や容積あたりの蓄電量で大きく上回っています。
それでも原潜のほどの長期間潜航はまだできません。ただアメリカでは海水を電気に変える技術が研究されて実現間近ともいわれていますし、実現すれば原潜に匹敵する性能の通常型潜水艦がつくれると思います。