潜水艦の動力源
潜水艦の動力源に関するお話です。潜水艦は空気を断たれた状態で航行するわけですが、それを可能とする動力源とは何なのでしょうか。
潜水艦の主要な動力
潜水艦の動力源は大きく分けて原子力と通常動力の2種類があります。それぞれの説明については【潜水艦の種類【動力源別】】にて詳しく解説しています。
ただ原子力は技術水準や建造コスト・維持コストが高いので、世界の主流はやはり通常型動力(ディーゼル・エレクトリック方式)ですね。
通常型動力はエネルギー生産効率という面では原子力に劣りますが、その分隠密性に長けるというメリットがあります。
エネルギー効率という面でもニッケル水素電池を使用したエネルギー生産の研究成果が潜水艦に導入できるというニュースもありましたし、向上していくのではないでしょうか。
ディーゼル・エレクトリック方式
ディーゼル・エレクトリック方式というのはディーゼルエンジンで発電機を駆動して、それによる発生電力で電動機を回して推進する方式のことです。
潜水艦の場合は空気供給が断たれた状態を前提とした航行になるので、推進用エネルギーを蓄えるバッテリー装置を搭載しています。
だからエンジンを停止した状態でもしばらく航行が可能で、「静粛性」という強みを生んでいるのです。