潜水艦のソナーの種類
ソナーというのは水中を伝播する音波をキャッチして水中の物体を特定したり捜索したりする装置のことです。今回はソナーの種類について紹介しています。
レーダーとの違いは?
ソナーと似たようなものとして電波を放射して利用するレーダーがありますが、水中では電波の減衰が激しく使いものになりません。反面密度の高い水中という条件でなら音波はよく伝わります。だからソナーが索敵の要となるのです。
ソナーの種類
ソナーは大きく二つに分けてアクティブタイプとパッシブタイプがあります。
アクティブソナー:自ら音を出して敵艦から跳ね返ってくる音を拾うもの。
パッシブソナー:敵艦が発する音を拾うもの。
ソナーとして使用される主流はアクティブソナーになります。パッシブソナーが目標の方位くらいしかわからないのに対して、アクティブソナーは発した音波が反射して戻ってくるまでの時間差から目標までの距離も知ることができます。
クジラやコウモリが光の届かない環境で超音波で周囲を把握する手段と同じです。
アクティブソナーの使い方
ただアクティブソナーにも敵にこちらが聞き耳をたてていることがばれてしまうこと、こちらの方位を知らせてしまうことなどのデメリットはあります。
こういったリスクもあるソナーなので、使う時は攻撃態勢が整っていること前提です。相手に気付かれて先に攻撃されては敵いませんからね。
なのでパッシブソナーで敵の方位をとらえたら、アクティブソナーをバンバンとばして正確な位置をとらえ早々に攻撃をするという使い方をします。