第一次世界大戦における潜水艦の活躍

第一次世界大戦期における潜水艦の立ち位置・活躍について解説しています。

 

第一次世界大戦から本格投入

潜水艦が本格的に戦争に駆り出されたのは第一次世界大戦からになります。その先駆者となったのはドイツ帝国です。ドイツが早々に実戦投入した潜水艦は英国の軍艦や貨物船を次々に撃沈し英国経済に壊滅的な打撃を与え、飢餓状態一歩手前に追い込んだといいます。

 

※ドイツのUボートについては【潜水艦とuボートの違い】も参照!

 

 

 

第一次世界大戦での戦果

大戦末期になると英国が護送船団を組織して対策を講じたため戦果は減りましたが、結果的に終戦までに約5,300隻・1,300万トンもの艦船を撃沈させたというから驚きです。ただその分損害も激しく381隻の就役艦のうち178隻を失っています。

 

いずれにせよドイツの潜水艦が「Uボート」と呼ばれ名をはせたのはこの大戦での戦果があったからです。この大戦で証明された潜水艦の有効性が後に勃発する第二次世界大戦で各国が潜水艦運用に乗り出す理由になっています。

 

バルト海の戦い

第一次世界大戦でとくに潜水艦が活躍した例として有名なのが「バルト海の戦い」です。北ヨーロッパに位置する地中海「バルト海」で、ドイツ帝国軍とロシア帝国軍、イギリス軍との間で海戦が勃発しました。ドイツ軍はこの戦いで、大型水上艦の代わりに潜水艦を投入しロシアの軍艦を次々と撃沈しています。