潜水艦の速度は何ノット?

潜水艦の速度は正確にはわかりません。とくに最新の機体に関しては軍事機密なので公式な公開データがないのです。ただネットで調べた限りでは以下のような情報がでてきたので信ぴょう性は保証できませんが参考までに。

 

  • K-162(パパ級原子力潜水艦)・・・44.7kt(82・8km/h)
  • アルファー級攻撃原潜・・・43kt(80km/h)
  • シーウルフ級・・・35kt(64.82 km/h)
  • ロシア攻撃型原潜ヴィクターV級・・・30kt(55.56 km/h)

 

潜水艦というのは潜航中は造波抵抗(水の上を動く物体が受ける抵抗)が無いので、同じ出力ならば水上艦よりも速い速度を出すことができます。

 

 

 

潜水艦の速度とステルス性の兼ね合い

潜水艦の移動速度は今も昔もさほど変わっていません。もちろん昔よりもはるかに速い速度を出せる技術はあると思います。

 

ですがあまり速度を上げたら騒音が激しくなって、ステルス性が低下してしまうというデメリットがあるので必要以上に速度を上げることはありません。

 

潜水艦は大きく分けて通常動力型潜水艦と原子力潜水艦がありますが、速度ならばエネルギー―が豊富な原子力潜水艦のほうが上です。

 

だから一般的に原潜というのは敵を攻撃したらやれ構わずと音を出して全速力で逃げるという使われ方をするんですね(笑)

 

水中で速度を出すには

水中で歩いたり泳いだりしたことのある人ならわかると思いますが、水中(液体)というのは空気中(気体)よりはるかに抗力が大きいです。

 

ただソビエト軍が冷戦時代に実用化した「超空洞技術(スーパーキャビテーション)」を用いることでその抗力を減らし速度を劇的に上げることが可能になるそうです。

 

この技術はわかりやすくいえば潜水艦を丸ごと空気の泡で覆ってしまうことで水の抵抗を無くしてしまうという考え方で、この技術を使えば理論的には速度を時速5800kmまで上げられるというので驚きです・・・。

 

とはいえこの技術はまだ課題が多く、魚雷に利用される程度で潜水艦への導入には至っていないみたいです。